何気なく、人から倖田來未のCDを借りてみた。12週連続発売の曲をまとめたベストアルバムだそうだ。倖田來未の曲は日本で生活していれば自然に聴けるので、CDを買って聴いたことはなかった。初めて集中して聴いてみた。
驚いた。こんなかっこいいとは。
2曲目の「D.D.D」だ。
すごいすごい。歌が上手いのはデビュー当時からわかっていた。だけど肝心な曲が歌謡曲っぽかったので、もったいないなあってずっと思っていた。
だけど「D.D.D」は違った。
慌ててCDのブックを読む。
やっぱり。
トラックの製作陣がすごかった。なんといってもSOULHEAD。女性二人組の本格派R&Bユニットだ。彼女らのCDは持っている。ボーカルトラックをこれでもかというぐらい重ねる手法は圧巻である。この曲にも活きている。
そしてトラック製作はもちろん、SOULHEADとのコンビで有名なOCTOPUSSYだ。彼らも二人組プロデューサーユニットだ。和製ネップチューンズといった感じだろうか。
そしてこの二つのユニットといえば、とどめはミックスのD.O.I氏だ。僕も何度もとりあげているレコーディングエンジニアだ。日本のヒップホップ界の重鎮であるが、何より歌ものも強い。
音の立ち上がりが早くて、何より歌が前に出るミックスである。キックとスネアの迫力もD.O.I氏の真骨頂である。
あとこの曲に関しては、オートチューンの使い方が抜群に上手い。オートチューンはこうやって使うんだよって言ってるみたいだ。お手本にしたいです。
倖田來未のボーカルも歌いだしからダブルトラックになっている。ダブルトラックとは、同じフレーズを二回歌うだけなのだが、声質や曲調によってはダサくなってしまう。しかし、この「D.D.D」は完璧だ。見事だ。
SOULHEADのハモリもすごい。おそらく最低でも一つのフレーズで4つは重ねている。右に2左に2。これでハモればものすごい数になったりもする。
そして、このハモりをオートメーションを駆使し、見事にまとめているのがD.O.I氏だ。
「D.D.D」は僕のリファレンス曲に加わった。
ただ残念なことにD.O.I氏のミックスした曲はこれだけだった。これ以外の曲では、何も得るものはなかった。



