oz エンジニアでCDを買う。というのがある。僕はD.O.Iさんと三好敏彦さんがそうだが、ロック系では高山徹さんだ。
 前も書いたが中村一義のERAで高山さんの存在を知った。中村一義はデビュー当時から聴いていたが、この「ERA」で高山さんが担当してから、中村一義の才能が爆発したと思う。中村一義本人も言っていたが、はじめて高山さんにミックスしてもらった「ジュビリー」を聴いて心底驚いたらしい。僕も驚いた。上手く言えないが、音の粒が立っていて全てに迫力を増していた。そしてやや弱さを感じたボーカルも以前より断然太くなり、楽曲に重厚さが加わった感じだった。

 最近の作品でミックスをお願いしているスピッツの草野マサムネも言っている。
 高山さんに注目したのはなぜですか?
 「中村一義を聴いてかな……ああ、あとコーネリアスの「ファンタズマ」もいい音のアルバムだなと思いました」
 スピッツの「三日月ロック」製作の時、高山さんに頼もうとしたら、多忙でダメだったらしい。(サンレコ2002.10)

 とまあ、かなりの売れっ子エンジニアらしい。僕なんかが説明するまでもなく彼の手がけた作品は多い。
 くるり、スネオヘアー、チャラ、ASIAN KUNG-FU GENERATIONなどである。誰もが聴いたことがあるだろう。

 ぼくなんかは高山さんの力で椎名林檎を生き返らせて欲しいと思うのだが。
 
 最近の中村一義の作品はOZだ。ちょっと音がきれい過ぎる感じもするけど、歌を生かすミックスはさすがである。
 
 でも僕は「ERA」が今でも、中村一義の傑作であり高山徹の傑作だと思う。二人の力が見事に融合した僥倖を体験して欲しい。